ゲーセン横丁

 ゲーセンまで行くのがだるいからって、携帯に走り始めました。
これはこれで楽しいのでお勧めのアプリをちょっとレビューします。
なお、当方はDocomo,N900鄯を使用しており、
プレー環境により評価が異なる可能性があることも断っておきます。



 ケツイDX。


 ゲー横ベストと個人的に考えています。
家で[5]が稼げること、ここが非常に大きいです。
家庭用移植に至っていない作品であり、
この作品のシステムを壊すことなく(若干の変更はありますが)、
うまく携帯用にアレンジしていると言えるでしょう。
操作性も携帯の限界に挑戦しているようでもあり、いい出来です。
また、難易度もちょっとがんばればクリアできるレベルなので
アーケードプレーヤー以外でも楽しめる出来でしょう。
エクステンドは4回と多めなので、プレーしやすいです。


 ただし、スペシャルモードは問題が多いです。
まず、出現させることが非常に難しい一方で、
裏ボスDOOMはこのモード以外では出現しません。
さらに難易度がやはり高く(クリアできるレベルだとは思いますが)
敵の弾がやや処理落ち気味で、おかしな操作を要求されることがあります。


 もうひとつの問題はオプション設定などが若干使いづらく、
決定キーが無意味、クリア特典が貧弱(≒皆無)であったり、
折角の裏ボスが存在する意味があまりないような気がします。


 ただし、得点システムが秀逸であることは本家譲りですので
このためだけにでも登録するのもいいかもしれません。



 怒首領蜂大往生DX。


 これもかなりいい出来といえるでしょう。
4つの難易度から選択でき、プレーヤーのレベルに相応したモードを
プレーできるようになっており、成長に応じてレベルを上げていくことができます。
ただ、ノーマル→ハードの乖離幅が若干広いところに目を瞑ったとしても
ハード→スペシャルの飛躍はとんでもないです。
イージー=お試し、ノーマル=携帯レベルでの良作品、
ハード=家庭用レベル、スペシャル=2周目レベル
であり、スペシャルの弾幕はCAVE史上でも屈指の難易度を誇る
あの2周目クラスを受け継いでいます。
まぁ、大往生自体がおかしな難易度を誇っていたのでそれは
本家のせい、ということにしておきましょう。


 操作性、バランス等はなかなかよく、ボスアタックモードが存在するので
置物→ジェット→緋蜂の流れをすぐに体験できるのはポイント高いです。
ただし、スペシャルは弾が多く弾のベクトルが読みにくくなっています。


 エクステンドは3回(得点で2回、敵から1回)で、
クリアは若干しやすいと思います。イージーなら残6も可能ですし。
初心者がまず大往生イージーというのもPS2版の前にプレーするのも
いいかもしれません。



 ぐわんげDX。


 アーケードの『ぐわんげ』で涙を飲んだ人が
リベンジをするためにプレーする作品です、と勝手に私は定義しています。
ぐわんげ式神システム、および銭コンボが非常にやりやすくなっており、
私が認識していたシステムに関する偏見を若干修正せざるを得なくなりました。
それくらい好きです。アーケード版は相変わらず駄目駄目なんですけど。


 ただし、難易度は高めでイージーでクリア、ノーマルでもなんとかなりますが、
ハードの弾が非常に速く、5面到達が最高です。
ノーマルでクリアするためにも若干のレベルアップが必要でしたし。
しかし、操作性のよさで難易度は低くもなると思います。
エクステンドはオブジェ及び敵破壊によるアイテム取得のみなので、
それらをしっかり見つけていくのが延命のコツでしょう
(アイテム配置はアケ版とあまりかわりませんけど)。


 クリア特典はあまりないようで、オプション周りも
それほど充実しているとはいえません。
アーケード用の練習ゲームとしてプレーするのもいいと思います。
これだけでも単純に面白いですが。



 エスプガルーダDX。


 これも良作です。
アーケード版がプレーしやすいヌル難度だったのですが、
シューターの登竜門となった事実もまた否めないものです。
本作品もかなり難度の低いイージーからかなり難しいハードまであり、
シューターレベルを向上させるひとつの装置にはなるでしょう。


 しかし、そんなことはどうでもいいから、といわんばかり楽しいのが
スペシャルモードです。大往生ではスペシャルな難しさだったのが、
本作品ではスペシャルな爽快感になっています。
難しさよりも楽しさを追求することが携帯というプラットホームには
求められることではないのか、という提起がなされていると感じます。
まぁ、後の作品ではなかったことになっているように感じますが。


 また、ジュークボックスがついているのも大きいでしょう。
アイテムボックスがケツイDX以降実質廃止されているので、
こういったオプションサービスは充実していてほしいです。


 問題点は操作がぎこちないことです。
私の携帯メモリが不足していることが原因の可能性もありますが、
上述の3作品のようにスムーズに動くことができません。
携帯のスペックにあわせて最適化する、というのもやや難しい話でしょうが
がんばれるところはがんばってほしいです。
また、ハードが異様に難しい一方でエクステンドが一切ないというのも
苦しい話です。イージーは確かに必要ないかもしれませんが、
難度を下げるための装置としては重要に感じます。



 エスプレイドDX


 これも操作感覚が微妙におかしいです。
数ドットずらすことは私には無理です。
その上ハードモードは難易度が破綻していますので
(例、ボスの耐久力が非常に高い、ボスの弾数も異常)
ある程度携帯用に調整してほしかったです。
ラスボスに10分かかってってのも…。
加えて、エクステンドが一切ないというのも…。
クリア者いるんですかね。


 オプションでは16倍をとるために意識されたアドバンストという
操作方法があるのでレイドの倍率掛けを楽しむことができます。
しかし、それ以外は特筆すべき事項がないので…。好きな人はプレーです。



 虫姫さまDX


 同様に操作感覚がずれています。
難易度自体は極端に難しいわけでもないので、
比較的誰にでも薦められる作品に仕上がっています。
エクステンドもありますし、それ以前にラスボスまで
あまり苦戦を強いられないことが大きいでしょう。


 しかし、一方でウルトラモードに登場する真アキだけが異様に強いです。
道中でのたこミスがほとんど許されないので、
DOOMや緋蜂よりも強力といえるでしょう。
彼と戦うためにはお約束の1面から通して5ボスを倒したときのみに限られるため、
練習がまったくつめません。慣れてくると5ボスまでだれてきます。
一方でたこミス≒終了なので半分作業化したプレーが苦しいです…。


 オプション周りもそれほど充実しているとは言いがたく、
真アキと簡単に戦えればある程度は評価が高かったと思います。



 その他については、そのうちに、ということで。