広島女児殺害事件

 さて、どうも容疑者が捕まったようです。


 しかし、個人的にこの流れが正しいかどうかは少し疑問が生じます。
恐らく任意なしでさっさと指名手配→確保に至っています。
女児と被疑者をつなぐ何かがある(公表されていませんが)、
とは言っていますが、その他2点の女児といるところを目撃された、
ガスコンロを一月前に購入している程度の話では、逮捕請求は
却下されそうな気がします。


 というのも、令状請求はいささか早急過ぎるような気がします。
さらに令状に死体遺棄はまだしも、殺人罪まで適用してくるとは…。
まぁ、普通の人間なら当然かな、レベルの話ですが殺人云々に関しては
後付でいいような気がします。というか、今するな、と。


 そして、現在の被疑者は孤立した生活を送っていたようで、
近隣住民の証言に対して色々思わせるところがありますが、芥川龍之介
「傍観者のエゴイズム」で大体話がつきますし、それはいい気がします。
ただ、それらを考えに入れて警察が行動していたとすると…。
異邦人の深淵が社会を飲み込むことはないにしても、
異邦人は社会から葬り去られるのがある種カミュ的といわざるを得ませんね…。
異邦人の私はガクブルものです、はい。


 総じて、焦りが見えます。
女児の衣類に付着した汗が決め手になるようですが、これが冤罪なら…。
そして、異邦人に対する社会の圧力の大きさを実感した次第です。
まぁ、犯人が捕まるに越したことはないんですが、
誰の目にも正当性を持った捜査方法、および手順を踏んでいれば
問題はないです。
まぁ何にせよ真相が早く解明されることを祈っています。