中古市場について

 たまには中古ゲームの話でもします。


 そういえば、大昔に確執がありました。
中古テレビゲームソフトの販売が違法か否か、という話が。
結局合法ということでケリがついた話ですけど。
とまぁ、そこで終わらせてもしょうがないですね。


 中古ゲームはメーカーが利得を得られません。
著作権の保護は?という問題になってました。
確かに映画やCD等はグレーゾーンだったりするんですが、
日本では昔から古本屋という存在があり、
著作物を中古品屋で扱ってもよろしい感があります。
今回は映画は若干面倒なので話をおきます。


 もう余計な話をすっ飛ばして、一気に疑問点を。
個人的に問題にしたいのはテレビゲームは時間の流れとともに
品質が劣化するのであろうか、ということです。


 FC版DQ3が私の中でいかに輝いていようとも、
いまさらFC版DQ3を友人にプレーするようには勧めません。
というか、SFCをプレーするようにもあまり勧められません。
というのも、いまさらわざわざ古い技術の作品をプレーするのは苦痛だからです。
テレビゲームは技術の進歩が果てしなく大きいです。


 正直、PS2版のDQ5をSFC版のそれと比較して、
果てしないほどの変化に戸惑いを覚えました、そして
PS2版ももはや全盛期とは呼べないと思います。
PS3出てますし。XBox360もありますし。
とにかく、ハードひとつ遅れると結構な違いが現れます。
グラフィックと容量。これだけでも果てしない違いです。
しかも、SFC版は冒険の書がお気の毒なことになります。


 さらにメーカー側も現在はザ・ベストを出すことで
中古価格に対抗するという一つの目的とは別に
時間的な劣化を認めていることになります。
さらにいくつかのゲームについては認めていたり、いなかったり。


 一消費者としての意見は、ザ・ベストでないかなぁ、
なんですが、むしろ出すなって作品もあったり。
とっても勝手なんですが、これが消費者なんです。
だから、ザベストはあまりいい存在とは思えません。
中古もあんまりよろしいとは思えません。
生産者と消費者、どちらも喜べるシステムはないんでしょうかね?
ないです。
中古ゲームがなければいわゆるはずれをつかんだ消費者は
涙をぬぐって、ザ・ベストがなければ生産者は中古市場価格に
対抗できません。


 ただ、中古価格のとてもいいところはメーカー希望価格よりも
需要と供給が一致するところで価格が決定していることです。
アンサガ暴落、大往生いまだに高い。
あ、でも私はアンサガ買うつもりですよ、1980で。


 売らせないための苦労として、クリアが中々できないと
単に評価を下げるだけなので、やりこみ要素を増やすとか
メーカーも四苦八苦しながら中古市場に挑んでいます。
いわゆる弾幕STGは中古市場に対抗できますが、
RPGは若干不利です。


 ただ、中古がここまで新品に対抗できるのは
劣化がほとんどないからです。
ゲームの箱やディスクケースが破損していても、
ゲームが壊れていなければ無問題です。
はぐれメタルも仲間になるはずです。
私のCDは壊れているわけじゃないと思います、多分。


 本はそのものを取り扱うため、日本が誇る潔癖主義者には
敬遠されて仕方がないところですが、テレビゲーム等は
このあたりの障壁が非常に低いのです。
それゆえの問題といえるでしょう。
ってことは、劣化しないじゃん、と。


 ただ、新しいものが出ていくことで
ゲームが相対的に古くなってしまうのです。
ってことは、新しいものを出さなければ…、
と、それよりも新しいものを生産をしていく方が
メーカーにとって合理的なのです。
供給曲線の超過利潤話なんかはまあこんなところで
することはないのですが、超過利潤が発生しているなら
新しいものを作ったほうが企業にとっては合理的なのです。
で、ユーザー側の需要は本当に人によってばらばらなのです。
いまだにDQ5をだらだらやってる人間もいれば
PS3でゲームやってる人間もいます。
あ、ちなみに私が今年かったPS2のソフトは
鋳薔薇、DQ5、スロ北斗の拳ミンスト、以上。
2月に1本ペースですかね。
しかも、中古で買えどまったく中古市場には流さない人間です。
逆にDQを2日で売る人間もいます。


 ここがひとつの矛盾、消費者主体の市場と
生産者主体の市場と乖離の問題点なのです。
安く買いたい、高く売りたい、当然です。
中古販売店が消費者に安い値段を、そして売却手段を。
生産者にはマーケティング調査も兼ねますよ、と。
ただ、中古販売者がほとんどの利益を掻っ攫っていくのですけど。


 といいましても、生産者にはあまりメリットがないのでさっさと
なくせばいいかといえば、そうでもなく。
中古販売会社、なくしたところで現在はネットオークションという強力な
中古市場が存在します。


 まあ、とりあえず次回の話題は
ネットオークションということで。
個人的には中古市場に生産者の介入をある程度許してもいいと思います。
ザベストみたいに負けを認める形ではなく。
まあ、生産者はその前に販売店にはほとんど丸投げ…。